大阪モノレールクイズ
通勤や通学、レジャーなどでご利用いただいている大阪モノレールは、実は……?!
モノレール博士を目指してチャレンジ!
Q.1モノレールにも運転免許は必要?
モノレールにも
運転免許は必要?
「動力車操縦者運転免許」が必要です!
モノレールの運転免許は、「動力車操縦者運転免許に関する省令」に基づいて交付されている国家資格です。「動力車」とは電車や蒸気機関車など動力を備えた車両のことで、つまり「動力車操縦者」は運転士のことです。大阪モノレールの運転には「甲種電気車運転免許」が必要です。これはモノレール専用の免許というわけではなく、他社の電車や電気機関車の運転士と同じ免許なんです。
なお、動力車操縦者運転免許証は自動車の運転免許証のように運転時に携帯する必要はなく、会社の金庫に厳重に保管されています。運転士本人も取得したあとはなかなかお目にかかれないんですよ!
Q.2モノレールの運転台はどうなっている?
モノレールの運転台は
どうなっている?
見やすく操作しやすい配置になっています!
広い視野のフロントガラスと、安全運転に必要なさまざまな計器やスイッチがあります。大阪モノレールでは、基本的に運転士1人が乗務するワンマン運転形式です。
- 計器類
- 運転台の正面には、速度計(スピードメーター)、空気圧力計、主回路電流計などが見やすく配置されています。また、大阪モノレールでは信号機が運転室にあり、速度計の周りに今出してもよい速度が表示されており、運転士は示されている速度を超えないようモノレールを操縦しています。
- マスコンハンドル
- モノレールを加速したり減速させたりするために操作する装置で、手前に引くとアクセル、奥に押すとブレーキがかかります。
- 前後進切替レバー
- 運行中は「前位置」で、バックさせる際には「後位置」に切替えます。
- 列車無線操作盤
- 運転しながら左手で操作できるように配置されています。運転台に2つの受話器があり、左が車内案内用マイク、右が指令所と連絡を取り合う列車無線です。
Q.3営業時間外のモノレールはどこにいる?
営業時間外の
モノレールはどこにいる?
万博記念公園駅近くの車両基地にいます!
1日の営業を終えたモノレールは、万博記念公園駅近くの車両基地に戻ります。また、一部の車両は終着駅(大阪空港・門真市・彩都西)で泊まります。車両基地は車両の点検や補修、洗車などを行う「車両のお家」です。大阪モノレール万博車両基地には最大20編成を収容できます。また、営業時間外の夜間に、モノレールの軌道や分岐器、信号装置などに異常がないか点検や補修をする工作車の車庫も設置されています。
大阪モノレール車両基地の見どころのひとつが、5つの線路につなぎ換えられる「五差分岐器」で、日本では大阪モノレールが初めて採用しました。当社には2か所しかない貴重な設備です。
車両基地から次々に車両が出発していく朝の風景に、大阪モノレールの社員がモノレールの気持ちになってアテレコしてみました。ぜひ動画でご覧ください!
Q.4他の電車のような電線もパンタグラフも見あたらないけど?
他の電車のような
電線もパンタグラフも
見あたらないけど?
モノレールの軌道に2つの電車線があるんです!
一般的な電車の線路には電車線(架線)は1本です。走る車両は頭上にある電車線からパンタグラフを通じて電気を受け取り、モーターを動かして、鉄製の車輪からレールへと電気を流しています。
しかしモノレールは鉄製の車輪ではなくゴムタイヤで走行するため、他の電車のように電気をレールに流すことができません。そのためモノレールでは軌道桁の側面に、プラスの電車線とマイナスの電車線を設置して、電気の流れを作っています。
Q.5もし走行中モノレールにトラブルがあったら乗客はどうなる?
もし走行中モノレールに
トラブルがあったら
乗客はどうなる?
4つの救出方法でお客様の安全を確保します!
大阪モノレールはいつも安全運行を心掛けていますが、万が一、運行中の列車や設備にトラブルが発生した場合は、可能なかぎり次の駅まで走行します。また、やむを得ず駅間に停車した場合には複数の救出方法の中から、トラブルの発生状況に応じて適切な方法を選択して救助を行います。
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前後救出
救援列車を故障列車に連結して乗り移っていただく方法。
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側方救出
救援列車を故障列車に横付けして乗り移っていただく方法。
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降下救出
車内にある緩降機および車両に備え付けた脱出シューター(救助袋)を使用して、列車から降りていただく方法。
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レスキュー救出
消防隊による救出で、はしご車を使用して列車から地上に降りていただく方法。
大阪モノレールでは、非常事態が発生した場合にどう行動すべきかを常に考え、沿線関係各機関との連携をより強化し、「お客さまの安全・安心」を第一に安全運行に努めてまいります。2021年10月に沿線市関係各機関(茨木市消防本部、茨木警察署、大阪府茨木土木事務所)と合同で実施しました非常時合同訓練の一部を動画でご紹介します。